少女漫画を読みました

少女漫画を何作品か読みました。

15巻以内で完結する作品を一晩かけて読破する生活を約1週間続けました。

普段新書しか読まない人間にとって美しい男女の青春を垣間見るという事は新鮮な体験でありました。

読書後に胸の内に残る少しの寂しさは卒業式に感じたものとどこか感触が似ていて、馴染んでいた世界から外の世界に放り出されたようなそんな気持ちになったのです。

総評すると大変満足な体験であったのです。ただ少しばかりの物足りなさも途中で感じたという事についても述べさせて頂きたいのです。

大盛りの料理を食べてるとどんなに美味しくとも途中でその味に飽きてくる。私が感じたのは恐らくそれと同じ類いのものだったのでしょう。

平均5巻あたりで本命の相手と結ばれて途中揺れ動く事件があるものの最終的には無事に落ち着く。大体の話の筋はこのような流れであります。

物語は終始登場人物の恋愛について描いています。登場人物達は基本的に恋愛しかしていないのです。様々な活動を生活の中で行い、その中で人と関わり恋の物語が生まれるのではなく生活の中から抽出された恋愛要素がダイレクトに届けられるのです。

私にはこれが甘すぎたのでしょう。お砂糖を入れすぎたコーヒーを飲んで胃がもたれてしまったといったところでしょうか。

少し胃を休ませてそれでまた時々思い出して読みたい。そう思っているのです。