答え合わせ

周りの目を気にする女の子がいた

自分がクラスで目立つ方なのか目立たない方なのかポジションを気にかけているようだった

高校に進学すると何度も何度も学校の友人と通話をしたり遊びに行ったりと楽しく過ごしているという話をしてくれた

最初はこの子も新しい場所で居場所を見つけられたのだと微笑ましく話を聞いていたが会う度に繰り返し話を聞かされるうちにそんなに自分が幸せであるという事を確かめるかのように必死になって話さなくてもいいのにと思うようになった

外に向けて自分の幸福を見せびらかしたって誰も答え合わせなんてしてはくれない

自分の選択が間違っていなかったかどうかはすぐには分からなかったりひょっとしたら最後まで分からないかも知れない

もし仮に判断を下す機会があったとしてもそれをするのは結局の所自分自身でしかないのだから

あらゆる事象は「己の胸に羅針盤を持て」という結論へと収束する