2020-06-10から1日間の記事一覧

純文学作品1 三三七拍子

引退した父親の後を継いで小さなクリニックを営んでいる小男の元に今日も患者が訪れる 次の方診察室にどうぞ 声がかかると診察室のドアを開いて静かに現われた彼女はまだ若い小柄な女性だった どうされましたか? 訊ねると彼女は今にも消えてしまいそうな声…