エリートの矛盾

絶対的な優秀さというものは存在するのだろうか?

もし他と比較するまでも無くそれ自体が間違いなく優れていると断言できるものが存在しないと仮定すると優秀さとは全体の中で上位~%といった他者との比較によって定義されることになる

 

エリート達の抱く優生思想は絶対的な優秀さが存在するという仮定の下でしか成り立たない

もし仮に優秀さが相対的な形でしか定義できないのだとしたら自らの能力の高さを傲り、劣る者を見下し切り捨てるという思想は矛盾を抱えることになる

何故ならば自分たちが上位~%のエリートである為にはその下に自分よりも劣った者達が存在することが不可欠であり、自らが見下す者の存在によって自らが誇りに思う優秀さが与えられていることになるからだ