2020-06-15 朝2 中学の話 下駄箱に着くと靴を脱ぎ、背伸びをして靴を投げ入れる。 私の身長がほんの少しばかり足りないのもあるだろうけれど、この学校の下駄箱は不自然に高過ぎる。よりによって1番上の段になるとはツイてない。 上履きを取り出そうしたとき、ふっと影が頭上を通る。 「はいよ」 早々に靴を履き替えた彼が上履きを取り足元に置いた。 「ありがと」 彼に礼を言いながら少し急ぎめで上履きを履く。 「ん」 一言そう返事をしながら私が履き終わるのを待っている。 私が靴を履き終わると一緒に自分たちの教室へと向かった。