朝2

下駄箱に着くと靴を脱ぎ、背伸びをして靴を投げ入れる。
私の身長がほんの少しばかり足りないのもあるだろうけれど、この学校の下駄箱は不自然に高過ぎる。よりによって1番上の段になるとはツイてない。
上履きを取り出そうしたとき、ふっと影が頭上を通る。
「はいよ」
早々に靴を履き替えた彼が上履きを取り足元に置いた。
「ありがと」
彼に礼を言いながら少し急ぎめで上履きを履く。
「ん」
一言そう返事をしながら私が履き終わるのを待っている。
私が靴を履き終わると一緒に自分たちの教室へと向かった。